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【2022年出産】無痛分娩出産レポート(成育医療センター)

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ゆるコ
2022年に成育医療センターで出産しました!

当ブログでは、成育医療センターで無痛分娩にて出産した当時の様子をレポートします!コロナ禍での出産だったこともあり、通常とは異なる運用もあったかと思いますので、ご承知おきください。

この記事はこんな人にオススメ!
  • 成育医療センターで無痛分娩にて出産予定の人
  • 無痛分娩にするか悩んでいる人
  • 産院を成育医療センターにするか悩んでいる人
目次

成育医療センターにて無痛分娩で第一子を出産

2022年に、第一子となる娘を国立成育医療センターにて無痛分娩で出産いたしました。

妊娠中、成育医療センターで同じように分娩を経験された方のブログ記事を読んで勉強になったので、(お産当日のことはあまり記憶にないものの)私も記録として残すことにしました!

私が成育医療センターを産院に選んだ理由については、以下にまとめておりますのでご覧ください。

成育医療センターの無痛分娩

成育は、24時間麻酔科医の方が常駐しているのでいつでも無痛分娩が可能です。

無痛分娩を希望するにあたって、「夜間・土日は無痛分娩不可」といった条件のある病院を選ぶのはハイリスクだと思います。大体そういう時って運悪く夜中だったり土日だったりするものですw

また無痛分娩あるあるで、病院によっては子宮口4センチ以降しか麻酔を入れてくれないなどとよく聞きますが、成育は1センチからでも入れてくれます(もちろん状況によりけり)。

その他成育医療センターで行われる無痛分娩の詳細については、公式ホームページより以下に転載します。

無痛分娩方法

■無痛分娩の方法
当センターでは、無痛分娩の方法として硬膜外麻酔単独での方法、硬膜外麻酔に脊髄くも膜下麻酔を併用する方法の2種類を、状況に応じて使い分けています。また、2種類の麻酔法を組み合わせて、お互いの長所を利用します。

■硬膜外麻酔による無痛分娩
硬膜外麻酔は無痛分娩の標準的な方法として長い歴史があります。脊椎の中の硬膜外腔というスペースに細い管(硬膜外カテーテル)を挿入し、そこから局所麻酔薬を注入する方法です。

■硬膜外麻酔に脊髄くも膜下麻酔を併用する方法
最近は、硬膜外麻酔の前に脊椎麻酔を併用する施設が増えています。脊椎麻酔は、硬膜外腔よりさらに奥にあるくも膜下腔というスペースに直接、局所麻酔薬を注入する方法です。ここに投与された薬剤は直ぐに脊髄に作用し、迅速で確実な鎮痛が得られます。

国立成育医療研究センター ホームページより抜粋

無痛分娩費用

成育の無痛分娩費用は、通常の分娩費用に加えて一律12万円です(無痛分娩に使用する特殊な針や麻酔薬の料金も全て含む)。

パッと聞いて12万は安くはないけど、一生のうちに数回あるかないかのお産なので、ママの体やメンタルのことを考えると全然支払う価値があると思ってます。

ただし、秋頃から値上げするようです。。(公式サイトにてご確認ください)
値上げしても、無痛にする価値はあると私は思います。

陣痛に向けて用意したもの

成育医療センターで用意してくれるもの

  • 分娩用のガウン
  • 産褥ショーツ
  • 産褥ナプキン
  • 骨盤ベルト
  • モナリー(清浄綿)

ナプキンは超特大サイズから夜用サイズ、普通サイズくらいまで用意してくれてます(が、後述しますが私は足りなかった)。

骨盤ベルトは結構細めの簡易的なもの?だったので、もしすでに購入しているものがあればそちらを持って行ったほうが良いと思います!

ちなみに私は入院3日目くらいから骨盤ベルトがないと歩けなくなり、入院中にワコールのちゃんとしたやつを慌てて購入しましたw

と、病院で用意してくれるものはそこまで多くないので荷物は多めに色々と準備しましょう。

陣痛バッグの中身

いわゆる「陣痛バッグ」として私が用意したものはこちら。

  • 母子手帳
  • 入院関係の書類
  • 携帯の充電器
  • スポーツドリンク
  • ゼリー飲料
  • ペットボトルのストロー付きキャップ
  • プロテインバー
  • メガネ(分娩中はコンタクト出来ないので要注意)
  • スリッパ
  • 汗拭きシート
  • 生理用ナプキン(夜用)←私は必須でした
  • 産褥ショーツ2枚
  • パジャマ1セット←絶対前開き推奨!
  • バスタオル1枚

結局汗拭きシートは私の場合使わずでした。お産って汗だくのイメージがあったのですが、当日は少し肌寒いくらいの気温だったこともあり全く汗はかきませんでした。(ただし前日は暑かったため汗だく)

またナプキンに関しては、分娩時は病院側で用意してくれている産褥用ナプキンがあるので使用しませんでしたが、入院中はとにかく悪露がすごくて。結局もらったナプキンでは足りなくなったので、買っておいて正解でした!

あと今回はコロナのため立ち会いNGだったので、終始旦那とビデオ通話を繋ぎっぱなし。そのため充電コードも必須でした(充電はさせてくれます)。

季節やその時の状況によって持ち物も変わると思いますが、ぜひ参考にしてみてください。

出産(無痛分娩)の記録

覚えている範囲で、出産当日の様子をレポートします!

出産前日に、急遽入院

39週に入り、補助券最後の健診でNST時に、助産師さんから「張りが一定だから陣痛っぽいけど痛くないですか?」と言われ、担当医の方にも「陣痛に繋がる可能性があるから、今日入院しましょう」とまさかの入院宣告をされました。

「絶対入院する意味ない…」と心の中では思いながらも、準備のために一時帰宅。

てっきり陣痛か破水で入院するものと思っていたので、お昼に食べたいものを食べて(これが産前最後のランチになるとはつゆ知らずw)、一応シャワーも浴びて、一応主人にも連絡をして陣痛バッグと入院バッグを持って、「お試し入院かなあ」くらいの気持ちで病院に戻りました。

入院したのは6Fの産科病棟。すぐそこに分娩室もあって、「え!?私全然産まれる気配ないけどベッドの無駄使いじゃないですか」と思いつつ部屋に案内してもらう。

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入院した6F病棟のベッド

助産師さんも完全に「こいつ絶対産まれないな」的なニュアンスで「一応説明しとくねー明日帰るかもしれないけど」と、ざっくりフロアの説明をしてくれましたw

そこから当然何もやることなく、ただの健康な人がベッドで昼寝して出された飯を食らうの図。どうしよう、めっちゃ気まずい。

早々に消灯となった暗い大部屋で、隣と向かいに明らかに陣痛来てるっぽい妊婦さんの息遣いをひたすら聞くことしか出来なくて、早く朝ごはん来ないかな〜と思ってましたw

まさかの胎児心拍低下

産まれる気配が微塵もないので、深夜の胎児心拍モニター確認はすっ飛ばされていたけど、朝になり念のため再度モニターを見ることに。

しばらくして、モニターが明らかに怪しい音を発している。ん?今までとは違う音がする、何だこれは?
と思ったその時、助産師さんが走って私のところへ来て慌ててどこかへ電話している。「今すぐ6Fに来てください!」え、なにごと〜〜!?

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こんなモニターで心拍チェックしてくれます

少ししてお医者さん数名と助産師さん数名が走って私のところへやってきました。

何が起きているか分からないままあれよあれよと酸素マスクをつけられ、ぶっとい点滴をぶち込まれ、予想だにしない展開に。

「ごめんねー赤ちゃんの心拍が下がってるから、緊急で帝王切開するかもしれない。コンタクトしてる?メガネに変えて!」と助産師さんに言われて、初めて「何だかやばい状況なのでは」と察しました。

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急遽手術用の点滴をされるの図

赤ちゃんに何かが起きている、と言われても頭では理解できずに軽くパニック。帝王切開なんて考えもいなかったので、めちゃくちゃ怖くなりました。

ただその後赤ちゃんの心拍は落ち着いていたので、先生たちで相談いただいた結果、予定通り経膣分娩で出産をすることに。

内診時に高位破水したこともあり、そのままLDRへ移動して本格的にお産の準備をすることになりました。

LDRの様子

LDRはとても広くて、大きな窓から光も入ってくるのでとても明るい雰囲気でした。

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様々な機械たち
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本来なら立ち合いもできるので、ソファや手洗いカウンターがありました。

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大量の荷物
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病室とは違って窓の外には緑が。お庭なのかな?緊張MAXだったので、お庭の景色に少しホッとしたのを覚えています。

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このベッドで陣痛に耐え、さらには分娩台にも早変わりします。

LDR入室後

6:30頃に胎児の心拍低下を確認してから、8:30頃の内診時に高位破水をして9:00にはLDRのベッドに上がりました。(楽しみにしていた朝ごはんを食べられずプチ落ち込み)

そしてベッドに上がる頃には明らかに懐かしい生理痛のような痛みを感じていました。

ここで先生たちが何人か入ってこられて、お産の方針を話してくれました。

「朝方胎児の心拍が下がったこともあり、念のため早めに出してあげた方が良い」「初産でまだ子宮口が2センチほどしか開いていないため、促進剤を使う」「本日中には産むのが目標」とのことでした。

この時点でいまだに「今日産まれるのか〜」と他人事な感じ。全然実感湧かない。

しかし!ここで、子宮口確認のためいわゆる“内診グリグリ”をされたのですが、正直言ってこれが全お産の中で一番痛かったww

最初女性の新人さんぽい方にやられて、手細いな〜全然痛くないな〜と思ってたら、男の先生に変わった瞬間、まあ激痛。痛すぎて本当に声が出なかった。なんなら勢いで吐きそうになるほどでした。

ここで半分くらい意識が飛んでしまったので、ここからの記憶が曖昧です(笑)

陣痛について

すんごいザックリですがまとめてみました(笑)

私の出産までの流れ
  • 9:56 促進剤入れる
  • 10:20頃 陣痛始まる(8分間隔くらい)
  • 11:00頃 結構痛い。唸るくらい(5分間隔くらい)、謎に麻酔は粘る
  • 12:00頃 めちゃくちゃ痛い。助産師さんに呼吸法教えてもらう(3分感覚くらい)、内診してもらったら子宮口8センチ開いてて全員「あれ?めっちゃ開いてる」ってなる。流石に麻酔入れたいと伝える
  • 12:30頃 やっと麻酔注入。意識をギリギリ保てるくらいの痛さ。呼吸以外のことが考えられない(2分間隔くらい)
  • 13:00頃 麻酔が効いてきて感動する。出産ハイみたいになる。旦那と電話で普通に会話。
  • 13:50頃 もう頭見えてる。産まれる。処置の体制に入るので電話切ってくださいと言われる
  • 14:00頃 ベビーが降りてきてる感がすごい。でも全然痛くない。ベビーの髪の毛触った。
  • 14:13 まさかの1回もいきまず産まれた。助産師さんビックリ。
  • 14:20頃 胎盤取り出して、カンガルーケアさせてもらう

体質的に促進剤の効きが良かったみたいで、入れて20分後にはちゃんとした陣痛が始まりました。

追加するたびに順調に間隔が短くなっていき、どんどん痛みも強くなる。

ただ耐えられるっちゃ全然耐えられるレベルってのが続いて、助産師さんにも「麻酔入れますか?まだいけますか?」と聞かれ、「よく分からないけどまだいけそうです(アホ)」と答えてました。

初産だから痛みの程度とかがよくわかんないんですよね。無駄に頑張らずに素直に医療に頼るべきでした。

お昼頃にはもう痛みが2,3分間隔になり、次の陣痛が来るのが恐怖で「早く麻酔入れてください!(激ギレ)」みたいな状態になってましたw

というわけで、お産自体は5時間ほどだったのでミラクルスーパー安産でした。2人目気をつけよう。。

無痛分娩の麻酔について

無痛分娩の麻酔は、助産師さんが様子をみて「そろそろ麻酔入れますか?」と声をかけてくれます。

もちろん自分から申告する形でもOKですが、子宮口が開かないとお産も始まらないので、状況をみて助産師さんが判断してくれると思います。

最初に麻酔を入れてから麻酔が効いてくるまでは、麻酔科の先生が横でちゃんと感覚がなくなっているかどうかのチェックをしてくれます。

そのあとは麻酔追加用のボタンを渡されるので、自由に好きなタイミングで麻酔を追加することが出来ます(麻酔を入れすぎないようにMAX量は設定されてます)。

結構この麻酔の注射が怖かったんですが、麻酔科の先生も一緒に陣痛の波を待ちながら側で様子を見ててくれるので、かなり安心出来ました。

ちなみに私は気持ち悪くなったりなどの副作用的なのは特になく、みるみる痛みが引いていくので感動がすごかったです(笑)

無痛分娩のメリット・デメリット

実際に無痛分娩を経験してみて感じたメリデメをまとめてみました。

もし成育で出産予定の方で、無痛にするか悩んでいる方がいれば参考にしてみてください!

メリット

本当に痛くない!

子宮口ほぼ全開まで陣痛を経験した身としては、陣痛はまじで痛い。生きてきて経験したことのない痛みで、今はもう思い出せないけど当時は「腹切ってでもなんでもいいから早く出してくれ」としか思えなかった。

それが、麻酔を入れた瞬間「お産って素晴らしい経験ですね(キリッ」と言えるほど余裕になる。

「痛くない」ということが無痛分娩の最大のメリットであることは間違いないでしょう。

ちなみに痛くなくても、陣痛の感覚は分かる。全ての感覚を無くしてしまうほどの麻酔量は入れない、とのことでした。

お産に集中できる

自分が今何をすべきか、赤ちゃんはどんな状況なのか、助産師さんやお医者さんは今何をしてくれているのか。

その時の状況が明確に分かるので、安心して赤ちゃんとの対面に集中できます。

「今どんな状況ですか?」「髪の毛見えてるよ〜触ってみる?」「え、いいんですか?」ということで、頭がでかかっている我が子の頭をなでなでしたことはとても良い思い出です。

痛みなくお産に集中することで、自分の希望していた通りのお産ができるんじゃないかと思います。

成育でも“バースプラン”は提示したけど、正直無痛じゃなかったらプランもクソもないと思う。痛すぎて音楽とかアロマとか死ぬほどどうでも良い。

麻酔が効いてくると、赤ちゃんはどんな顔なのかな?なんて声かけてあげようか?なんてことを考えながらお産を進めることができたのが非常に良かったです。

記憶に残る

お産というのは本当に貴重で神秘的で感動的で尊い経験です。

出産するまでお産というのは一種の戦いのようなイメージを持っていましたが、この経験をするために人間は産まれてくるんじゃないか、と思うくらい感動的な出来事でした。

そんな貴重な出来事をはっきり自分の記憶として思い出すことができるのは、無痛だったからこそ。

そして麻酔入れる前のことは、とにかく痛かったということと、旦那がビデオ通話しながらテレワークをしていたこと以外ほぼ記憶にないですw

デメリット

  • 費用が高い
  • 若干リスクがある
  • 麻酔が効かない人もいる(私みたいにお産が早すぎると間に合わないこともある)

費用は病院によってはかからないところもあれば、大体10万前後プラスでかかってくる病院が多いイメージです。

リスクについては医学的内容を含みますのでご自身でお調べいただければと思いますが、限りなく小さいものだと認識しています。

また中には麻酔自体が全然効かない!っていう方もいるみたいです。こればっかりはやってみないと分からないという博打ではあります。。

個人的には、デメリットと比較して得られるメリットは何千倍もあると思っているので(ほんとそれくらい陣痛は痛い)、もし悩んでいる方がいれば前向きに検討して欲しいです。

まとめ

ということで、プチハプニングはありながらも、先生や助産師さんのお力添えもありなんとか経膣分娩+無痛で出産を終えることができました。

子供の心拍が下がった時はかなりパニックになりましたが、同時に「ここは成育だから大丈夫、先生たちがなんとかしてくれる」という安心感もありました。

成育を選んで良かった〜!と心の底から本気で実感したので、次があればおそらくまた成育にすると思います。

成育で無痛分娩予定の方、無痛にするか悩んでいる方、そもそも産院を成育にするか悩んでいる方などなど。当記事が、皆さまのお役に立てば幸いです!

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