- 産院を成育医療センターにするか悩んでいる人
- 成育医療センターにて出産予定の人
- 産後の入院生活について知りたい人
成育医療センターで無痛分娩にて出産
筆者は、2022年に成育医療センターで無痛分娩にて第一子となる娘を出産いたしました。
その際の、産後の入院生活について詳しくレポートします。
無痛分娩の詳細について知りたい方は、以下の記事をご覧ください😊
入院に向けて用意したもの
私がいわゆる入院バッグとして用意したものはこちら。
- パジャマ5セット(途中で足りなくなり追加)
- 産褥ショーツ・授乳ブラ各6枚
- 洗面用具(歯ブラシセット、コンタクトセット)
- スキンケア
- シャンプー・リンス(旅行用の一回きりのやつ)
- バスタオル6枚(途中で足りなくなり追加)
- ハンドタオル8枚
- 化粧品(退院時用)
- 授乳クッション(病院にもあり)
- 退院時の洋服
- ベビーのセレモニードレス
- ベビー用おくるみ
- 撮影小物
- ふりかけ
- お菓子とジュースを好きなだけ
- めぐリズム、休息時間などのリラックスグッズ(途中で夫に持ってきてもらった)
コロナ禍で、通常であれば使用できる洗濯機が使えなかったため、バスタオルやらパジャマはかなり大量に持っていく形になりました…。これは結構大変だった。
そして個人的に必須だったのは、リラックスグッズ。夜中どうしても起きる羽目になるから、昼の空き時間で寝るしかないのですが、外が明るかったり周りがうるさかったりでなかなか寝られない。
そんな時はあったかくなるアイマスクや首をあっためるもの、足の疲れをとるシートなどを駆使して最上級にリラックスできる状態にして寝てました(笑)
また出される食事が結構量が多かったので、お菓子はそこまで減らなかったです。ちなみにお菓子は売店でも売ってるので買えるし、自販機なら病棟にもあるのでジュースも買えます。
病室・各施設の様子
6F病棟の病室の様子です。産後は11Fへ移動しますが、全く同じ作りでした。
病室(6F)
こちらがベッド。ぐちゃぐちゃでごめんなさいw
産後すぐは体がボロボロでまともに動けないので、リクライニング必須ですよね…。マジで交通事故レベルだった…
荷物入れ。中にハンガーで服やタオルをかけられます。
ゴミ箱は毎日捨てて変えてくれます!
命綱、円座クッションwこれが無いとどこにも座れないw
ベッドの下の方にタオルをかけたりしていました。
テレビはカード(有料)が必要です。テレビ下の引き出しは結構荷物が入るので重宝してました。
コロナ中は電源も自由に使用できました(通常は大部屋だと電源利用不可らしい)。
各部屋の入り口に洗面台があります。横の棚に歯ブラシとか置いておける。
シャワー室
シャワーは30分ごとの予約制です。11Fはシャワー室が3つあって、広めのお部屋が人気なようでした。
広いといってもシャワーブース自体はかなり狭い…し、ちょっと衛生面が気になるので腰掛けたりとかは私はしなかったです。。烏の行水じゃ無いけど、ほんとサッと浴びて即出るといった感じでした。時間も短いしね。
ちなみにドライヤーは借りることが出来ます。こだわりある人は持って行った方が良いかも。
授乳室
ナースステーション横に授乳室があります。
授乳クッションもたくさんあるし、ベビースケールもあります。
夜な夜な、ここにママさん達が眠い目を擦りながら集結していましたw
助産師さんもここで一緒に母乳の出を確認してくれたりします。私は昼夜問わずここにいることが多かったです。音楽が流れてるので、夜中ベビが寝ない時にはここに来て、自分の心を落ち着けていました(笑)
入院生活
「母乳推奨のスパルタ生活」と噂の成育の入院生活…その真相に迫ります!(ちなみに私は混合希望でした)
産褥0日目(分娩当日)
14時過ぎにベビが誕生し、その後傷の縫合や出血の止まり具合を確認してLDRを出たのは17時頃だったと思います。
本来、産後は11Fに移動するのですが部屋が空いてないとのことで6Fの部屋に入院することに。
ちなみに大部屋希望でしたが、部屋にはどなたもいなかったので大きい個室状態でした。
また我が子は心拍が安定しないとのことで、念の為にGCUに入院することになりました。ということでこの日は母子別室。
夕飯を食べて産後ハイ状態で家族に出産報告をし、ウトウトしつつもこのあとGCUに面会行けますよ、とのことだったので23時頃に車椅子でGCUまで連れて行ってもらいました。
改めて我が子と対面すると、「本当にこの子が私のお腹から出てきたんか」と不思議な気持ちに(笑)
呼吸も安定していたので、この時初めてミルクとオムツのお世話をさせてくれました。まだまだお猿さんの我が子でしたが、本当に可愛かった😂
産褥1日目
この日は会陰切開した箇所の診察でした。
- 会陰部の診察
- 初シャワー
私は縫合時に、子宮の出血の止まりが悪くガーゼを中に何枚も入れていたので、それを取り出す作業をベッドで行ったのですが、まあ恐怖w
そこまで痛くはなかったけど、ものすごい違和感と、まだシャワーも浴びてない状態の未知のお股から出てくる血だらけのガーゼにちょっと面食らいました。。
そのあとGCUへ我が子に面会に行き、新生児科の先生に母子同室のOKをもらうことが出来たので、14時くらいには本来の入院病棟である11Fへ移動することとなりました。
こちらが11Fの病室。最初2日間は大部屋に1人でした。
ドキドキの母子同室…!コットにはベビーセンサー(赤ちゃんの呼吸を確認する機械)がついています(4日目に外れます)。移動してすぐ授乳にも挑戦したり、早速御世話が始まります。
午後は産後初めてのシャワー。シャワー中はベビを赤ちゃんルームに預けられます。1日ぶりのシャワーはとにかく恐怖、、入った気がしなかったですw
産褥2日目
この日は朝方助産師さんが傷口と子宮の戻り具合を確認してくれる以外は特にイベントはないので、ひたすらベビのお世話。
慣れない育児、おむつ替えも授乳も寝かしつけも全てが手探り状態。
でも助産師さんに相談すれば、その都度丁寧にアドバイスをしてくれます。ちょくちょく助産師さんがベッドや授乳ルームに来て「調子どうですか〜?」てな感じで聞いてくれるので、こちらも相談しやすかったです。
2日目はまだまだおっぱいの出も悪かったけど、ベビはよく吸ってくれたので、退院する頃にはそれなりに出ると思うよ〜のことでした。
ちなみに混合希望であることは都度伝えていましたが、やはり基本は母乳推奨。母乳頑張って出そう!というのが助産師さん共通のアドバイスです。軌道に乗るまでは、必ず母乳の出具合をチェックされます。
完全母子別室の病院に比べると、早々に同室になるし昼夜関係なく3時間おきに必ず母乳チェック(母乳が出てるか、吸わせ方や飲み方、おっぱいが張ってないかなどを確認してくれます)が入るので、スパルタと言えるのかも。
ただ多少なりとも母乳をあげたい、と思うママなら早めにおっぱいに慣れさせるのは決して悪いことではないので、いわゆる「スパルタ」という印象は私は受けなかったです!
最初は母乳がなかなか出ないママも多いので、ミルクは言えばすぐに出してくれますし、死んでも母乳!!っていう感じではないです(笑)
私も入院中は母乳+ミルクでいこうとアドバイスしてもらったので、毎回授乳ルームでおっぱい吸わせる→助産師さんにナースコールしてミルク持ってきてもらう、という流れでした。
産褥3日目
この日も朝に傷口を確認したあとは、ひたすらベビのお世話。夜はどうしても3時間おきなので(助産師さんも必ず来てくれる)、こういったイベントのない日はベビを預けてがっつり昼寝した方が良いと思います。
あまり寝られてないと助産師さんから「預かるよー」って言ってくれたり、「おっぱいも痛そうだし、次は母乳飛ばしてミルクで寝かせよっか〜」とママの体調をちゃんと気にかけてくれて有り難かった。
でも私は、なかなか母乳がたくさん出なかったり、ゲップがうまくさせてあげられなかったり不安や心配事がすごく出てきてしまって、検索魔になってました😂
そんなの最初はうまくいくわけないんだから、今考えればもっと睡眠をとっておけばよかった…と後悔しているので、遠慮せずどんどん預けて良いと思います!
産褥4日目
- 産後検査(採血、採尿、体重・血圧測定)→検査結果は退院までにもらえる
- 退院前診察(内診、超音波検査、必要時抜糸)
- 赤ちゃんの退院前診察
- 赤ちゃんの聴力検査
- 退院指導
- お祝いディナー
- 1ヶ月健診予約(母)
この日はイベント盛りだくさん。
1日かけて、ママの産後検診と退院診察があります(その間ベビはお預かり)。検査の結果は退院までにもらうことが出来ます。
内診はかなり恐怖でしたが、そこまで痛くなかったです。
退院指導は、何人かのママさんと一緒に受けました。マタニティテキストを読みながら、自宅に戻ってからの注意点を講義してくれます。
お祝いディナーについては、詳細を後述しています😊
産褥5日目
- 沐浴指導
- K2シロップ指導
- 1ヶ月健診予約(赤ちゃん)
いよいよ退院前日。この日は沐浴指導がありました!
我が子、ずっとお風呂入ってないからベッタベタ(笑)やっとこさ人生初のお風呂です。
沐浴は実際に自分の手でやらせてくれるので非常に勉強になりました。実際家でやるとなるとパニックになりそうだけど。。
またこの日担当してくれた助産師さんがおっぱいマッサージをしてくれて、おっぱいをほぐしてくれました。
これが凄くて、このマッサージ以降母乳の出が良くなった。ほんと、腕ある助産師さんのアドバイスやフォローは凄いです。
その後は退院に向けて荷物の整理をしていたらあっという間に夜に。娘と最後の夜だね〜と言いながら、夜な夜な廊下を歩き回ってましたw
産褥6日目(退院日)
長かったような、短かったような入院生活もいよいよ終わり、退院です。
まだまだ不安なことばかり、このまま退院して良いのだろうか、どうにか助産師さん連れて帰れないだろうか(無理)。
朝一で助産師さんが来てくれて退院の流れについて説明してくれました。
朝ごはんを食べたあとは、授乳と帰宅の準備。人も少なく、よくしてくれた助産師さんゆっくりお話しすることが出来ました。
11時ちょうどに夫が病棟のエレベーターまで迎えに来てくれて、助産師さんとはお別れ。ほんと寂しくて不安でずっと退院を心待ちにしてたけどいざ退院となると悲しかった…。
しかしもれなくその後のお会計にて、現実に引き戻されます(笑)
2Fの全体会計窓口にてお会計になりますので、30分くらいはかかります。赤ちゃんがぐずらないように、できれば病棟で授乳を済ませておくと安心…!
食事
続いて入院中に出される食事をご紹介します。
いわゆる「病院食」ではありましたが、食事が唯一の楽しみだったのでそれなりに美味しく感じました(笑)
量はかなり多いです、特にご飯。なのでふりかけを持っていくことをおすすめします!
朝食
昼食
夕食
お祝い膳
さて、正直なところ病院食は少し残念な感じだったのですが、この4月1日よりちょうどお祝い膳がリニューアルをしたとのことで密かに期待をしておりました!
結論、とても美味しかったし初めての出産をたった1人で乗り切ったというのもあって、そのおもてなしに感極まって泣きそうになるくらい心から嬉しかったサービスでした。
場所は、景色が売りの12Fレストラン「つばさ」。
いつもの「つばさ」とは違い、ちゃんとしたレストランの店員さんのような方が席まで案内してくれるのですが、みてください。
普通に立派なテーブルセット。あれ?ここ病院だよね??私の知ってる「つばさ」じゃない…!
そう、「銀座スエヒロ」のサービスがそのまま再現されているのです。
席に着いたらまずドリンクメニューを渡してくれます。もちろん、全てノンアルコール!
せっかくなのでノンアルシャンパンを。店員さんが注いでくれます、嬉しい。
こちらがメニュー。和食と洋食から選べて、私は洋食をセレクトしました!
ほんっとどれも美味しかった!普段はものすごい少食なのですが、頑張って完食しました。
途中、景色を楽しむためにお部屋の電気を消してくれるお気遣いもあり。店員さんのホスピタリティも素晴らしかったです。
何より、「自分出産頑張ったわあ」って自分を褒めてあげることが初めて出来た瞬間だったので、ご飯食べながらほんと泣きそうになってました。
初めての出産で1人で不安や心配と向き合わなきゃ行けなかったので、知らないうちにメンタルも相当やられていたというのもあったのか、心に響くおもてなしでした!
赤ちゃんの検査
入院中、ママの母体のチェックもありますが赤ちゃんの検査も様々行います。
その詳細についてまとめてみました。
新生児聴力スクリーニング検査
全ての赤ちゃんが受ける聴力検査です。
自動ABR検査:聴性脳幹反応。音を聴かせた時の脳の反応を、脳波の誘発電位を利用して自動的に判定する検査方法。
自治体の補助券を事前にナースステーションに提出することで、補助券を使って検査を受けることが出来ます。
産褥4日目の日に、赤ちゃんの機嫌が良いタイミングをみて助産師さんが連れて行ってくれるます。
大体30分くらいで戻ってくるので、その間は寝ましょう(笑)
先天性代謝異常等検査
こちらも全ての赤ちゃんが入院中に検査をします。
- アミノ酸代謝異常症
- 有機酸代謝異常症
- 脂肪酸代謝異常症
- 糖質代謝異常症
- 内分泌疾患
助産師さんから渡される、先天性代謝異常等検査申込書兼採血ろ紙を提出することで無料で検査を受けることが出来ます(東京都が検査費用を負担)。
検査は、赤ちゃんのかかとから採血して終わりです。退院後、3週間くらいで郵送にて結果報告書が送付されてきました。
ポンペ病スクリーニング検査(任意)
こちらは任意の検査です。
先天性代謝異常等検査時に採血した血液を使って検査ができますが、任意の検査のため検査費用8,000円がかかります。
検査希望の際は、入院中に「ポンペ病新生児スクリーニング検査申込書」を記載し、ナースステーションに提出するだけでOKです。
退院して2週間後(早い!)に郵送で結果報告書が送付されてきました。
費用総額
というわけで、分娩・入院に係る費用の総額はこちら。
- 入院料(4/13-4/20)246,360円
- 分娩料 538,000円
- 検査、薬剤料 33,740円
- 処置・手当料 210円
- 産科医療補償制度 12,000円
- その他 6,910円
- 新生児入院諸費用 30,480円(後日支払い)
▶︎ 合計額 867,220円
た、高い😂とまあ、金額の高さはさて置いて(さて置けないけど)。
入院時に「出産育児一時金の医療機関直接支払制度について」という書類を記入し提出することで、42万円の出産育児一時金と相殺して精算してくれます。
万が一出産育児一時金の直接支払制度を利用しない場合は、預かり金をオール現金(クレジット不可なんだよね)で70万を用意する必要あり。カード使えたら最高なんだけどな。
あとは入院時に30万の預かり金(現金のみ)を払います。それも加味して精算になります。
子供の会計は退院時には保留となります。子供の保険証・医療症が届き次第、1ヶ月健診時までに成育へFAXまたはコピーを郵送すれば、自費支払なしになります(忘れると自費により請求され、自分で返還手続きが必要になり面倒です)。
また赤ちゃんに係る諸費用は後日郵送にて明細が送られてきます。
振り込み依頼書もついているので、ATM等で振り込むか、一ヶ月健診時に病院の会計窓口にて精算します。
それにしても、分かってはいてもこの値段はやはり高いなと。どうにかならんのかと。
近辺の産院だとどこもこのくらいの値段しますよね…。地方だと出産育児一時金で賄えるところもあると聞くので、この差をどうにかしてほしいです、自◯党さん。w
まとめ
「とにかくスパルタ母乳教育!」を心して臨んだので(笑)、意外とミルク育児にも理解があり、ママさんそれぞれの考えに寄り添ってくれる雰囲気で安心しました。
中には「母乳で育てる」というのを前提にお話をされる助産師さんもいますが、「ミルクと混合でいきたいです」というとミルクの量の相談にも乗ってくれます。
もちろん母乳に関しては知識の豊富な助産師さんが多いので、安心して色々と相談することが出来ます。
とにかく入院中の不安や心配事は入院中に解消すべし!たくさんの助産師さんや先生方がフォローしてくれること間違いなしです。
費用はどうしても高額になってしまいますが、「安心」を買うという意味で、成育の右に出る病院はないと思います。
本記事が成育で分娩されるか悩んでいる方のご参考になれば幸いです!
コメント
コメント一覧 (3件)
はじめまして、コメント失礼いたします。
私も去年緊急搬送されて思いがけず成育で出産をしたのですが、詳しい記事を拝読しながら懐かしく思いだしました。NICUに入院したため、子どもの入院費が数十万円もかかり、医療費控除でわずかな還付をうけとるしかないのかな…と思って諦めていたのですが、記事をみてビックリしました!!確かに考えてみれば、子どもの医療費って負担ないですもんね。還付の時効が2年とのことで、急いで手続きを申請しました。この記事に出会えなければ、おそらく高額な医療費を10割負担でドブに捨てるところでした。本当にありがとうございます。
分かりやすい文章に、他の記事を読むのも楽しみにしております♪
Mitsuki様
コメントありがとうございます!成育仲間、嬉しいです。お子様がNICUに入られたんですね、ママもお子様も無事で何よりです…!そして本記事がお役に立てたようで、私も大変嬉しく思います★毎日育児大変ですが、お互い頑張りましょう!またぜひ遊びに来てください。
ゆるコ様
ご返信ありがとうございます!無事に療養費の請求で入院分の金額が戻ってきそうです。これからもブログの記事楽しみにしております♪いろいろ教えてください☆彡