産院って意外と数が多く、費用や特徴も産院によって様々ですよね。
今回は「私が初めての出産で成育医療センターを選んだポイント」についてお話しします!
- 産院選びに困っている人
- 産院選びの考え方を知りたい人
- 成育医療センターでの出産を考えている人
初めての出産!スピード勝負の産院選び
妊娠検査薬で陽性反応が出て、ドキドキしながら近所の産婦人科にて胎嚢・心拍確認を終えると、病院の医師からは分娩する産院を決めるよう指示があります。
産院を選び始めるその頃は、すでに妊娠7・8週頃を迎えている方が多いのではないでしょうか。
しかし!人気の産院は妊娠7・8週頃にはすでに予約が埋まっている、なんてことも。
今この記事を読んでいる皆さまがスタートダッシュで躓かないよう、私が考える産院選びのコツと、私が一人目の出産で成育医療センターを産院に選んだ理由をお伝えします。
産院(産科)選びのポイント
産院を選ぶ上で基準となるポイントは様々あると思いますが、私が気になったポイントを書いておきます。
- 検診費を含めた総費用(やっぱり気になる)
- 自宅からの距離、通院方法
- 無痛分娩ができるか(計画or陣痛待ち、24時間対応可能か)
- 口コミ(近所の産院だったら、自分の親経由で聞いた方が意外と情報得られたりする)
- 緊急時の対応
- NICUがあるか
- 医師、助産師さんの評判や相性
- 3D /4Dエコーがあるか
- 施設の綺麗さ、新しさ
- 大部屋か個室か、個室の場合追加費用がいくらか
- 分娩方法が選べるか(フリースタイル分娩をやっているところもある)
- 母子同室or別室
- 立ち会い、面会のルール
挙げたらキリがないですね(笑)上記以外の内容も含めて、自分が優先したいことは何か、ぜひ考えてみてください。
ちなみに各項目の確認方法についてもお伝えしておくと、費用や口コミは当初はママアプリで確認しました(口コミ数が多いのはママリとか、ベビーカレンダーとか)。ただ、情報が古かったり限定的だったりするので、親の知り合いのお子さんが何人か成育で産んでいたというのもあり、費用や医師の様子を聞いてもらったりしました。
立ち会い・面会ルールもこのコロナ禍だと産院によってかなり異なるので、各産院のホームページをチェックしてみてください。
個室の追加費用などの細かい点はもしかしたらネット上に情報がないかもしれないので、直接産院に問い合わせてみても良いと思います。
これから産院を選ぶ方は、ぜひ上記の中からご自身のこだわりポイントを考えてみてください。
私が産院を選んだポイント3つ
ここからは私が絶対に外せなかったポイントについてお伝えします。
私の生活環境の前提を書いておくと
- 都内住み
- 実家が自宅から近いため、いわゆる「里帰り出産」はしない
- 自家用車なし
です。上記を踏まえて、自分の中で以下のように3つの条件を設けました。
- 自宅から30分以内で通える、且つ通いやすい
- 無痛分娩の実績が多く、24時間無痛分娩対応が可能
- お産に対して求めるのは、快適さ < 安心感!
今この記事を読んでいる皆さまは、私のようにスタートダッシュで躓かないよう、自分の中で絶対に譲れないポイントとその優先順位を2、3考えておくと良いと思います。
そんなわけで、次からは私が産院選びで譲れなかったそれぞれのポイントについて、また最終的に私が国立成育医療研究センターで第一子を産むことを決めた理由をお話しします。
1.自宅から通いやすい
自家用車がないので公共交通機関を使っての通院になるわけですが、産院を選び始めた頃はすでにつわりの兆候があり、駅まで10分の距離を歩くのすらしんどい。家の目の前のバス停からバスに乗るのもしんどい。とにかく動きたくない、というか動けない。
また候補の産院が全て陣痛待ちの無痛分娩(計画無痛分娩ではない)だったので、陣痛や破水があった際は陣痛タクシーを利用することになる。結論、つわりがきつかった時期だったのもあり一番譲れなかったポイントは「自宅から30分以内でタクシーで通えるところ」!
となり、電車通院となる産院は候補から外しました。
つわり期間中やお腹が大きくなってからの移動を考えると、自宅から30分以上かかるところは少し体力的に辛いかな、と思います。当記事を執筆しているのは妊娠8ヶ月半ば頃ですが、すでに駅まで歩くだけで動悸がします。。歩くスピードもゆっくりになるし、スタスタ歩ける期間なんて本当に安定期の頃だけ。
その他の条件も踏まえて、できるだけ自宅から近い、且つ希望する交通機関で通いやすいところをオススメします!
2.無痛分娩の実績が多く、24時間無痛分娩が可能
私が次に外せなかったのはこれ!無痛分娩!
周囲で出産を終えた友人の約9が、「絶対に無痛にした方がいい」と口を揃えて言っていました、心強いメッセージありがとうみんな。
最初から無痛分娩の予定だったけど、数多の先輩方のアドバイスを聞いていると、もう無痛以外は絶対に考えられない。
というわけで、
- 24時間無痛対応してくれる
- 無痛の実績も多く無痛分娩自体に慣れている
この2点を外せないポイントとして産院を選びました。無痛分娩については詳しく後述しています。
3. 快適さ < 安心感を優先
勝手な思い込みだけど、一生に何度もない出産だし、ホテルライクな産院でご飯も豪華で美味しくてよく分からんアロマの良い香りがする綺麗な施設の病院で産みた〜いって誰もが一度は考えると思うんですよ。私は50回くらい考えました。
芸能人の出産レポとか、インスタで上がってくる出産レポとか、辛さとか痛さとか微塵も感じさせないあの謎のキラキラ感。憧れますよね。私だけ?じゃないよね?
自宅から1時間以内にいくつかそういった評判の良い産院があったので、もちろん検討しました。
ですが、サービス面が充実している産院は規模が小・中程度の個人産院が多いと思います。
私が気になったのは、それらの産院で謳っている「母親もしくは胎児に万が一異常があった場合は、近隣の国立成育医療センターへ転院もしくは緊急搬送します」という説明。
要するに、規模が大きくない病院では何かお産に問題があった場合はその産院でできる対応に限界があるということ。
別にハイリスク妊婦さんではないけれど、普段から健康や体力に自信がない私wはどうしてもこの一文が引っかかりました。
夫の「何かあってから搬送されるくらいなら、最初から成育で良くね?」という意見に納得し、夫婦の意見が一致したので成育に決めました。もちろん成育も検診費含め出産にかかる費用は安くはないですし、何かあった時に完璧に対応してくれる!とは言い切れません。
ただ施設が整っていることや産科・小児科に特化している病院であることは間違い無いので、我が家は安心感を優先することにしました。
成育医療センターの特徴
最終的に私が成育を選んだ決め手をお話しをする前に、前述した産院選びのポイントを踏まえて成育医療センターの特徴をお伝えします。
ポイント | 2022/02現在 |
---|---|
検診費用 | 高めだと思う(血液検査やグルコースチャレンジテストがあると補助券使用しても1.5万くらい。ただ、20・30週で胎児の様子を詳しくみてくれる胎児スクリーニングあり)。 |
分娩費用 | 一時金入れて80万程度(大部屋の場合)。無痛分娩だと+12万(詳細は別記事でレポート予定です) |
無痛分娩 | あり。24時間対応可。計画無痛はなし。 |
NICU | あり。 |
3D・4Dエコー | なし。 |
部屋 | 大部屋/トイレ付個室(1日+19,000円)/トイレ・シャワー付個室(1日+21,000円) |
立ち会い | コロナ禍は不可。普段は配偶者のみ可。 |
面会 | コロナ禍は不可。 |
その他 | 母子同室。現在、コロナで洗濯機使用禁止。 |
コロナで普段とかなり運用が異なる部分もあるようです。
個室は入院時空いていれば入れるそうです(事前予約は不可)。
3D・4Dエコーがないのは通院してから知りました。。なので妊娠中に1度だけ、他院の外来で4Dエコーを見てもらいました。
費用は近所の産院(成城と名のつく病院)と比べても、あまり大差ないと思います。まあ、高いけどね…。
成育医療センターの無痛分娩
さて、私が産院を選ぶポイントとして外せなかった
- 24時間無痛対応してくれる
- 無痛の実績も多く無痛分娩自体に慣れている
という2点について、詳しく知りたい方も多いと思うのでお伝えします。
まず「24時間無痛対応」ですが、意外と対応している病院って少ないんですよね…。
例えば深夜や休日に陣痛が来てしまった場合は自然分娩になります、といった具合に。
麻酔科の先生が病院に常駐していて、いつ陣痛が来ても無痛分娩対応をしてくれる産院が絶対条件でした。
成育は麻酔科の先生ももちろん常駐していますし、土日だろうが深夜だろうがいつでも麻酔を打ってくれます。しかも「子宮口何センチから」という縛りもないとのこと…!
計画無痛分娩であればあまり意識しなくても良いかもしれませんが、陣痛を待ってからの無痛分娩を希望している方は、必ず産院に確認してくださいね。意外と条件があるかもしれません。
そして2つ目の無痛分娩の実績が多い、という点。
やはり本来は分娩に必要のない麻酔を打つので、少なからず自然分娩にはないリスクが無痛分娩にはあります。
ここからは完全に私個人の見解ですが、そういった様々なリスクを考慮して、少しでも無痛分娩に慣れている(=実績件数が多い)産院がいいなあと考えていました。
以下は成育医療センターの診療実績です。(ホームページから抜粋しています)
過去の診療実績
国立成育医療絵センター ホームページより
実績からどう受け取るかは人それぞれだとは思いますが、平均して1日に2件無痛分娩を実施しているという計算になるので、無痛分娩対応に慣れている医師・助産師さんが多いのでは、と私は考えました(あくまで個人の見解です)。
ホームページに実績を載せている産院も多いので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
以上のように、無痛分娩と言っても考慮するポイントはたくさんあると思います。どのような分娩を希望するのかを考えておくことで自分なりの判断基準が見えてきますよ!
私が成育医療センターで出産することを決意した決め手
上述のとおり、最終的に「安心して無痛分娩で出産できる産院」が一番、という結論になり私は成育医療センターを選びました。
成育医療センターは、その名のとおり「子供や妊娠・出産に関わる女性への成育医療を提供する医療機関」を謳っています。
ハイリスク分娩への対応はもちろん、お腹の中の赤ちゃんへの「胎児医療」や産まれた後の「小児医療」に特化した医科もあり、子供やお母さんに関わる総合的な治療が可能であることが決め手でした。
母体・胎児集中管理治療室(MF-ICU)や新生児集中治療室(NICU)を備えており、その設備からも安心感はピカイチでした!
お腹にいる時から赤ちゃんのカルテも作られるので、通院中はもちろん、産後の緊急事態も安心して任せられます。
特にこのコロナ禍において「妊婦とコロナ」「子供とコロナ」に関わる調査・研究に関してはいち早く取り組んでおり、通院する者としては非常に心強かったです。
中には「母子同室がきつい」「母乳育児がスパルタらしい」なんていう噂もありますが、その辺りは産後しっかりレポートさせていただきたいと思いますw
まとめ
私は以下の3つを基準に産院を選びました。
- 自宅から通いやすい
- 無痛分娩の実績が多く、24時間無痛分娩対応が可能
- お産に対して求めるのは、快適さ < 安心感!
何を優先するかは自分次第。
絶対譲れないポイント、妥協しても良いことなど、あらかじめ優先事項の順位付けをしておくと良いと思います。
人気の産院は、行動が遅いと予約が取れない可能性も!
とにかく気になる産院には、少し気が早いくらいのタイミングで電話してしまっても良いと思います。
産院選びで後悔しないよう、妊活中の方やいずれお子さんを考えている方、また今まさに妊娠初期のドキドキな方は、住んでいる地域の産院の特徴を調べておくことをオススメします!
コメント